エルメス(HERMES)は、ファッション業界において最も権威のある高級ブランドのひとつであり、長年にわたり多くのファッション愛好家から支持されてきました。
中でも、限定生産や特別な素材を使用したレアなアイテムは、エルメスのファンやコレクターの間で最も価値の高い宝物として扱われています。
エルメスのレアな仕様とは、一般的には限定生産品や希少な素材を使用した特別仕様のことを指し、代表的なバッグであるバーキンやケリーに施された特別仕様は、エルメスのファンの中でも特に人気が高いです。
そこで、今回はエルメスの魅力的なレア仕様8つを厳選して、その美しさと特別感に迫ります。
1.VERSO|ヴェルソ
フランス語で裏側を意味するVERSO(ヴェルソ)。
通常仕様ではワンカラーで作られているバッグですが、VERSOは一見するとワンカラーに見えて、バッグを開くと外側と内側で異なるカラーが使われているモデルを指します。
内側から見える縫い糸も、外側のカラーに合わせてあり、パーソナルオーダーと見間違うほどの個性的な遊び心を楽しむことができる一品となっています。
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2.TOUCH|タッチ
「触れる」を意味するタッチ(TOUCH)は、ハンドルやフラップに本体とは異なる素材が使われているモデルを指します。
バーキンのフラップ部分とハンドル部分にクロコ素材(アリゲーター、ニロティカス、ポロサスのいずれか)が用いられているバーキンタッチは、2018年に初めて登場しました。
最近ではベースにオーストリッチが使用されたラグジュアリーなモデルも登場しています。
バーキンタッチ以外にも、ベースはレザーが使用されていて、ハンドル部分など一部にクロコ素材が施されている豪華なモデルを「○○タッチ」とされています。
タッチモデルには、下記のようなものが展開されています。
- ケリータッチ(ハンドル部分とベルトがクロコ素材)
- ピコタンロックタッチ(ハンドル部分がクロコ素材)
- リンディタッチ(ショルダー部分がクロコ素材)
- サックヴァンキャトルタッチ(ハンドル部分とベルト部分がクロコ素材)
- ロデオタッチ(鞍部分がクロコ素材)
3.CASAQUE|カザック
外側半分ずつに異なる2つのカラーが使用されているカザック(CASAQUE)です。
同系統の2色が合わさったものもあれば、全く異なる2色が組み合わさったものも存在します。
ケリーの場合、バッグ正面の真ん中部分で別れて、それぞれ別の革が使われていて、ハンドル部分はワンカラーですが、ショルダーは内外で異なるカラーが使われています。
ピコタンロックの場合は、バッグの前側と後ろ側でカラーが異なり、またハンドル部分とバッグの内側底部分も別のカラーが使われています。
4.ECLAT|エクラ
フランス語で「輝き」や「鮮やか」などを意味するECLAT(エクラ)は、シャネルやディオールなどのフランス製化粧品などにも記載されている言葉となります。
エルメスのエクラ仕様は、一見するとワンカラーのバッグに見えるのですが、ピコタンロックの場合、ハンドルの内側に本体と異なるカラーが使われていて、通常仕様とは違うオシャレを楽しむことが出来ます。
また、バーキンの場合はピコタンとは違い、ベルトの裏側、バッグの内張り、バッグの底面などに別のカラーがデザインされている仕様となります。
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5.MONOCHROME|モノクローム
フランス語で単色を意味する”モノクローム”。
通常仕様とは異なり、バッグ本体、カデナ、ベルトを通す金具、底鋲、保存袋など全てが本体と同じワンカラーで統一されています。
ピコタンロックのモノクロームカラーバリエーションは、漆黒の「ソーブラック」と、ビビッドな「ソーグリーン」の2色となっています。
2010年に限定品として発表された、ファッション誌を中心に話題を集めた、大人気「ソーブラック」の後継コレクションのような仕様で2010年にはバーキンとケリーもソーブラックが生産されました。
6.BIRKIN SELLIER|バーキンセリエ
2019年に登場した、ケリーではおなじみだった外縫いの技法が用いられたバーキンを”バーキンセリエ”と呼びます。
サイズ展開は、それまでの内縫いバーキンと同様、25cm、30cm、35cm、40cmの4サイズ展開が確認できているようですが、その流通量は内縫いバーキンと比較しても圧倒的に少なく、滅多にお目にかかれないレアアイテムとなっています。
サイズ
25cm
30cm
35cm
40cm
内縫いは、バッグの内側で縫い合わされている為、表側からステッチは見えず、また、内側に織り込まれていることで、ややカジュアルで柔らかい印象の見た目となっています。
反対に外縫いは、外側で革を縫い合わせているので、表側からステッチが確認でき、また革が張った状態で縫われているので、カチッと感がありフォーマルな印象を与えてくれます。
7.TRICOLORE|トリコロール
3色旗や3色のという意味を持つトリコロール(TRICOLORE)。
その名の通り、側面、ファスナー、フラップ、クロシェットなどに異なる3色が使われているレアなエルメスアイテムです。
8.TRESSAGE|トレサージュ
TRESSAGE(トレサージュ)とは、フランス語で「組紐」や「革編み」などを意味する言葉で、三つ編みを動詞でtresser(トレセ)と表します。
HERMESのトレサージュは、フラップ部やショルダー部、バッグの側面などに編み込みのディテールが施されているものを指します。
ピコタンロックの場合、ハンドル部分にも編み込みが施されているのですが、通常仕様の場合、ハンドル部はピコタン本体となじみやすいように、柔らかなトリヨンクレマンスが使われることが多くなっています。
しかし、トレサージュではトリヨンクレマンスよりも硬めでしっかりとしたエプソン素材が使用されていて、ピコタンの柔らかないフォルムに、カチッとしたハンドルが魅力的な一品となっています。
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