年末が近づくと、何かと慌ただしくなりますよね。そんな中で「今年の年賀状、出すかやめるか…」と悩む方も多いのではないでしょうか。
年賀状、どうしよう?
かつては当たり前だったこの新年の習慣も、今では「もうそろそろやめてもいいかな」と感じる人が増えているようです。
実際、毎日新聞の調査によれば「年賀状を出していない」と答えた人は41%、「やめたい」と思っている人も26%にのぼっています。
- 出していない
-
41%
- もうやめたい
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26%
それでも、年賀状が届くとうれしい気持ちになるのも事実。どこか「やめづらさ」を感じながら、今年も迷っている方もいるかもしれませんね。
この記事では、年賀状離れが進む背景や理由、そしてこれからの新しい挨拶スタイルについて、わかりやすくお伝えします。
悩ましい「年賀状じまい」、そのヒントを一緒に考えてみましょう!
年賀状離れの現状
若い世代ほど進む「じまい」
「今年の年賀状、どうしようかな……」と、毎年悩む人は多いのではないでしょうか?実は、そんな迷いすらなくなりつつあるのが今の現状です。
毎日新聞の調査によると、18~29歳の若い世代ではなんと64%が「年賀状を出していない」と答えています。そして30代では53%、40代でも43%が「もう出していない」派。
年齢が下がるほど、年賀状から離れる人が増えているようです。
年賀状が減っているのは「面倒だから」だけじゃない?
年賀状離れの理由としてよく聞かれるのは、「手間がかかるから」とか「準備が大変」という声。でもそれだけじゃなく、実は最近はお金の問題も大きいんです。
2024年10月1日以降、通常はがきは63円から85円に値上がりしました。そして年賀状も同様の85円に。
これだけでも、10枚出すだけで850円。印刷代や写真代も合わせると、なかなかの出費になりますよね。
さらに、日本郵便自身も「もうそんなに売れないかも」と見越して発行枚数を前年より25%以上も減らしました。
こうなると「そもそも買う人が減っているから売らない」という負のスパイラルに。負担を感じてやめる人が増えているのも、なんとなく納得です。
年賀状はかつて「絆の象徴」だったけれど…
昔は、年賀状って「新年のご挨拶=お世話になった人や大切な人との絆を深めるもの」でしたよね。
でも、今はSNSやLINEで気軽にメッセージを送れる時代。「年賀状を送る=礼儀」みたいなイメージも薄れてきています。
そうは言っても、「年賀状はやめたいけど、もらうとうれしい」という人も多いんですよね。この微妙な気持ち、共感する方も多いのでは?
年齢問わず「もうやめたい」が増加中
そして意外なのが、若い世代だけでなく、50代以上でも「もうやめたい」と考える人が増えていること。
理由はさまざまですが、「年賀状だけの付き合いの人に送る意味を感じなくなった」という声や、「手がかかるわりに感謝が伝わっている気がしない」という本音も。
年賀状だけの付き合いの人に送る意味を感じなくなった
手がかかるわりに感謝が伝わっている気がしない
特に、高齢者にとっては「手書きがつらくなってきた」「金銭的にも負担が大きい」といった事情があるようです。
「いつかはやめる時がくる」と考えつつも、なかなか言い出せないという方も多いのではないでしょうか。
年賀状文化はどうなる?
年賀状離れが進んでいるとはいえ、「新年に誰かとつながりたい」という気持ちはなくなっていないはず。
時代が変わる中で、年賀状が担っていた「つながり」をどう形を変えて残していくか。それがこれからの課題なのかもしれませんね。
年賀状をやめた後のコミュニケーション手段
「年賀状じまい」をしたら、新年の挨拶はどうするの?と悩む人も多いのではないでしょうか。
特にこれまで年賀状を続けてきた人にとっては、「代わりにどんな方法があるの?」と気になるポイントですよね。
実際、年賀状の代わりになる手段はたくさんあります。それぞれの特徴を見て、自分に合ったやり方を見つけてみましょう。
やっぱりLINEやメールがラク!
年賀状をやめた人の間で圧倒的に多いのがLINEやメール。「年末年始はバタバタしてて準備する時間がない」という方にとって、手軽に挨拶できるLINEは強い味方です。なんと63.7%もの人がLINEを活用しているんだとか。
スタンプを添えた短いメッセージでもOKだし、写真や動画を送れば年賀状以上に個性が出せますよね。
例えば、お正月のごちそうや家族との笑顔を添えて送るだけでも「あ、この人元気なんだな」って伝わるものです。忙しい人でもサクッと挨拶できるのが魅力ですね!
SNSで“新年らしさ”をシェア
「せっかくならちょっと華やかに新年を祝いたい!」という人には、InstagramなどのSNSもおすすめ。
年賀状の代わりに新年らしい投稿をしている人も多いようです。調査によると、SNSを使った新年の挨拶は11.9%。
少数派ではありますが、写真やストーリー機能を活用すれば、手軽にたくさんの人へ挨拶できます。
直接会ったり電話で声を聞く温かさ
「年賀状じまい」後も、直接会うとか、電話で声を届けるというアナログな方法を選ぶ人もいます。割合としては17.3%と控えめですが、「やっぱり直接が一番」という考え方も根強いようです。
「お正月は家族と電話するのが毎年の恒例行事!」という人も。相手の声を聞くと「元気そうでよかった」と安心できるのが、この方法のいいところです。
「あえて何もしない」という選択肢も
最近では、「そもそも新年の挨拶をしない」という人も増えているんです。調査では40.9%の人が「特に連絡を取らない」と回答していました。
「普段から連絡を取っているから、あえて年始に何かしなくてもいい」という考え方が増えてきているんですね。
これは、「新年の挨拶」という形式にこだわらなくても、普段のLINEやSNSで十分つながりを感じている人が多いからかもしれません。「縁を切るわけじゃないから気楽でいい」と割り切るのも、新しい時代のスタイルなのかもしれませんね。
自分らしい方法で新年の気持ちを伝えよう
「年賀状をやめたら新年のつながりが薄くなるんじゃないか」と心配する人もいるかもしれません。
でも、LINEやSNS、直接会う方法など、今はたくさんの選択肢があります。大事なのは「どう伝えるか」ではなく、「どんな気持ちを込めて伝えるか」。
年賀状じまいへの複雑な感情
「もう年賀状はやめたい」という声が増える一方で、「でも、もらうとうれしいんだよね」という気持ちを抱く人も少なくありません。
特に高齢者にとって、年賀状は相手の近況を知る貴重な手段。手書きの文字や写真には、SNSやLINEにはない温かみがあると感じる人も多いようです。
また、「新年の挨拶がなくなるのは寂しい」という意見や、「年賀状ならではの特別感が好き」という声も根強く残っています。
合理的にやめたい気持ちと、感情的に続けたい気持ちが交錯し、簡単には割り切れないのが現状です。
年賀状をやめるか続けるかは、自分にとって負担の少ない方法を選べばOK。
形が変わっても、大切なのは「つながりを伝えたい」という気持ちです。LINEやSNSなど、新しい方法でもその思いはきっと届くはずです。
年賀状離れは悪いことではない
「年賀状をやめるのは、なんだか寂しい」と感じる人もいるかもしれません。でも、これはただの「文化の終わり」ではなく、今のライフスタイルや価値観に合わせた変化だと考えられます。
年賀状じまいを選ぶ人が増えたのは、手間やコストを省きながらも、大切な人とのつながりを無理なく続けたいという思いから。LINEやSNS、直接の挨拶など、新しい方法で気持ちを伝えることは十分可能です。
大事なのは「続けるかやめるか」ではなく、自分に合った形で相手を思いやること。新しい時代の新年挨拶を、ぜひ自分らしく楽しんでみてください!