Meta認証とは？
青色バッジの真実
Instagramを利用していると、一部のアカウントに青色のバッジが表示されていることに気づきます。この青色バッジは、Instagramがそのアカウントを公式に認証した証です。
「青色バッジを取得すればフォロワーが増えるのではないか？」と期待している方も多いのではないでしょうか。特に、インフルエンサーやこれからSNSでの影響力を高めたいと考えているユーザーにとって、この疑問はとても重要です。
従来は著名人や有名ブランドのみに付与されていた認証バッジですが、Meta社は2023年2月にオーストラリアとニュージーランドで有料のMeta認証サービスを開始。2023年7月13日からは日本でも提供が始まり[1]、2025年現在も継続して利用可能です。
この記事では、Meta認証の仕組みとメリット、そして最も気になる「青色バッジはフォロワー増加に本当に効果があるのか」について紹介します。
Meta認証を
利用できる対象者
有料課金による「Meta認証」を利用できるのは以下の条件を満たす方のみです。
- 利用資格を満たしている個人
- プロフェッショナルプロフィールを利用しているクリエイター
無料バッジとの併存
Meta認証の導入後も、以前から存在する公人、著名人、有名人、ブランドなどへの無料認証バッジは継続されます。新規リクエストも引き続き受け付けられます。
既に認証バッジを取得している公人、著名人、ブランドなどは、今後も無料で認証バッジが維持され[1]、アカウントの安全を守るためのモニタリングも継続して行われます。
よくある質問
- InstagramとFacebookで1つの認証で済む？
-
いいえ。
InstagramとFacebookの両方でMeta認証を使用するには、各アプリで別々にサブスクリプション登録が必要です[1]。ただし
Instagramで認証を受けると、連携しているThreads（スレッズ）アカウントにも自動的に認証バッジが付与される[4]ため、3つ目のプラットフォームでは追加料金は発生しません。 - Meta認証と無料の認証バッジの違いは？
-
Meta認証で付与される青色バッジと、従来から存在する無料の認証バッジは見た目上の違いはありません。しかし、取得条件と提供されるサービスが異なります。
無料の認証バッジ
- 著名人や有名ブランドのみが対象
- 審査が厳格で取得が難しい
- バッジの付与のみ
Meta認証
- 一般ユーザーでも条件を満たせば取得可能
- 月額課金が必要
- バッジに加えて専門サポートや追加機能が利用可能
どちらのバッジも、視覚的には同じ青色チェックマークが表示されます。で別々にサブスクリプション登録が必要です。
Meta認証の
利用資格条件
認証後の個人情報
変更について
Meta認証は本人確認が目的のため、認証完了後に以下の情報を変更することはできません[1]。
- ユーザーネーム
- プロフィール名
- 生年月日
- プロフィール写真
これらを変更する場合は、一度サブスクリプションをキャンセルし、情報を変更した後、再度Meta認証の認証プロセスを完了する必要があります。
Meta認証のメリット
Meta認証に加入することで、以下のような特典を受けることができます。
公的機関発行の本人確認書類とセルフィー動画による認証プロセスにより、アカウントの真正性を保証します。
問題発生前からのモニタリングでなりすましを防止し、二段階認証の必須化でアカウントを保護します。
InstagramとFacebookのストーリーズやリールで利用できる限定ステッカーを獲得し、他のクリエイターへの支援表明が可能になります。
一般的な問題について専門スタッフによるサポート（日本語対応あり）を受けられます。
Meta認証でフォロワーは
本当に増えるのか？
結論から先に言うと、Meta認証（青色バッジ）を取得しただけでは、フォロワー数が自動的に増加するわけではないようです。
多くのユーザーが期待するような「青色バッジ = フォロワー増加」という単純な方程式は成立しないのが現実のようです。しかし、間接的な効果はいくつか期待できるかもしれません。
Meta認証の主な利点は以下の通りです。
- なりすましアカウントからの保護
- 専門スタッフによるアカウントサポート
- 限定コンテンツの利用権
従来、青色バッジは有名人や著名人のみに付与され、特別な存在の象徴でした。しかし、有料のMeta認証システム導入により、「お金を払える人なら誰でも取得可能」になったため、その象徴的価値は低下してきているようです。
フォロワー増加に関する
考えられる効果
「いいね」や「コメント」をした際、青色バッジ付きアカウントは一般アカウントより若干目立つと言われています。
これにより…
- コメント欄での視認性が高まる
- プロフィールページへの訪問が増加する可能性
- 結果として新規フォロワー獲得につながる間接的な効果
メイン大学ビジネススクールの2022年の研究によると、認証バッジはSNS上での製品宣伝時に信頼性にマイナスの影響を与えるという結果が示されています[3]。
- 通常の投稿と一貫性のないブランド宣伝
- 突然の商品紹介
- 投稿内容と合わない宣伝
特にこれらに対して、ユーザーは「宣伝色」を強く感じ取り、かえって信頼度が低下する傾向があるとされています。
フォロワー層によって青色バッジへの反応は異なると考えられます。
- 一般ユーザーは認証バッジに好意的に反応する傾向
- SNSに詳しいユーザーは有料認証の価値を低く見積もる傾向
- 若年層は認証よりもコンテンツの質や独自性を重視する傾向
2025年のソーシャルメディア利用者は以前よりもSNSリテラシーが高まっており、バッジの有無よりもコンテンツの質で判断する傾向が強まっているようです。
まとめ
フォロワー増加を目的とした
Meta認証は効果的か
Meta認証が向いているのは？
- なりすましアカウントの被害に遭いたくない方
- アカウントセキュリティを重視する方
- 専門サポートを定期的に必要とする方
- 限定コンテンツを活用したい方
フォロワー増加のためだけに投資すべきか？
結論としては、「フォロワー増加のためだけ」にMeta認証に月額1,600〜2,000円を投資するのはコスパが良くない可能性が高いです。
フォロワー増加を目指すなら、その予算を以下のような方法に投資する方が効果的かもしれません。
- 質の高いコンテンツ制作
- 有料プロモーション
- ハッシュタグ戦略の最適化
- コミュニティエンゲージメントの強化
- 新機能（リール等）の積極活用
最終的な考え
Meta認証はアカウントの信頼性向上や保護には有効と思われますが、フォロワー増加に直接的な効果は期待できない可能性が高いです。
あくまでも総合的なInstagram戦略の一部として検討し、自分のアカウント運営目的に合わせた判断をすることをおすすめします。
長期的にInstagramで影響力を高めたいなら、青色バッジに頼るのではなく、一貫した質の高いコンテンツ制作と真摯なフォロワーとの交流を優先すべきではないでしょうか。
参考情報
- [1] Meta公式ニュースルーム「InstagramとFacebookのサブスクリプション『Meta認証』を日本でも提供開始」2023年7月20日
- [2] Meta公式発表資料およびImpress Watch報道「『Meta認証』開始 月1600円でインスタ・Facebookなりすましを防ぐ」2023年7月20日
- [3] University of Maine News「UMaine study finds social media verification not enough to sell products」2022年3月11日、Journal of Consumer Behavior掲載研究
- [4] OWNLY「Meta認証が日本で開始！メリット・条件・やり方を徹底解説」2023年8月30日