花王のオーブ(AUBE)は、2024年8月末で生産を終了しました。後継ブランドはありません。
だから探すべきは「オーブの後継」ではなく、「オーブのどこが自分に効いていたのか」の代わりです。ひと塗りで決まる手軽さなのか、それともあの色なのか。ここが分かれ道になります。
先に結論を置きます。眉だけは花王が公式に色の対応を出しています(BR801→LB/BR802→NB/GY803→GY)。アイシャドウ・チーク・口紅は、同じ設計の現行品がありません。色の系統で置き換えることになります。
もうひとつ。楽天でオーブのひと塗りシャドウを探すと、2026年7月時点で8,400〜9,300円ほどの出品が並びます。もとの希望小売価格は本体3,700円(税込4,070円)でした。
オーブの「何が」惜しいかで、行き先が変わる
同じ設計の現行品はないので、先にどちらを優先するか決めます
ひと塗りで決まる手軽さ? それとも、あの色?
手軽さを優先するなら
複数の色が最初から一体になっていて、重ねる順番を考えなくていいものを選ぶ
- オルビス ツイングラデーションアイカラー(2色一体)
- キャンメイク グロウフルールチークス(専用ブラシで一度に)
色を優先するなら
オーブの色番の「系統」を手がかりに、順番に並んだパレットで組み直す
- エクセル リアルクローズシャドウ(4色パレット)
- セザンヌ トーンアップアイシャドウ/ベージュトーンアイシャドウ
眉は別扱い。オーブ クチュール デザイニングアイブロウについては、花王が公式に「プリマヴィスタ スタイルロック アイブロウ」の近い色を案内しています(BR801→LB/BR802→NB/GY803→GY)。
オーブは何が、いつ終わったのか
花王は2024年1月10日にオーブの販売終了を発表しました。生産は2024年3月から順次終了し、店頭での販売は同年8月末を目処に終了しています。
花王公式通販 My Kao Mall の各商品ページにも「本製品の生産は2024/08/31をもって終了し、店頭在庫がなくなり次第、販売を終了させていただきます」と表示されています。ブランドページに残っている商品は、すべて製造終了品の扱いです。
終わったのは一部の色ではなく、ブランドまるごとです。口紅もアイブロウもアイシャドウもアイライナーもマスカラもチークも、公式ページに残っているものはすべて製造終了品の扱い。同じ設計を引き継いだ後継ブランドはありません。
「ひと塗りで決まる」の正体
代わりが見つからない理由は、色ではなく構造にあります。ブラシひと塗りシャドウNは、まぶたベース・3色シャドウ・締め色のパウダーライナー・専用ブラシがひとつのケースに入った設計でした。
3色の幅とにじませ具合が、付属ブラシの幅とぴったり合わせて作られている。だから一度すべらせるだけでグラデーションの位置が決まりました。チークも同じで、ハイライト・チーク・シェーディングの3色が層になり、専用ブラシで一度に取る作りです。
この「幅を合わせたブラシ込みの一体設計」を、今のドラッグストアの棚で見つけるのは難しいのが正直なところ。だから以下は「そっくり同じ物」ではなく、手軽さ側か色側か、どちらかを引き継ぐものとして選んでいます。
色番から探す早見表
オーブの色番は、花王公式に「11=ブラウン系」「15=レッド系」のように系統が書かれていました。その系統を手がかりに、今買えるもののなかから近い立ち位置の色を並べます。
※これは「同じ色です」という意味ではありません。実物を並べて見比べた結果ではなく、公式が示していた色の系統をもとにした編集部の見立てです。最後の色合わせは店頭のテスターで確かめてください。
| オーブの色番(公式の系統) | その系統を今探すなら | 定価 |
|---|---|---|
| ひと塗りシャドウN 11・14(ブラウン系) | セザンヌ トーンアップアイシャドウ 01 ナチュラルブラウン/08 ハニーブラウン | ¥638 |
| 12(ピンク系) | セザンヌ トーンアップ 10 ベリーブラウン(赤み寄りのブラウン) | ¥638 |
| 15(レッド系) | エクセル リアルクローズシャドウ CX06 バックスリット(ボルドー寄り) | ¥1,650 |
| 16(オレンジ系) | エクセル CX05 フリンジハット(オレンジ〜イエロー) | ¥1,650 |
| 17(ピスタチオ系) | エクセル CX05 フリンジハット(グリーンを含む配色) | ¥1,650 |
| 18(プラム系) | 現行のプチプラでは近い配色が見つけにくい。エクセルの色名から探すのが近道 | ー |
| SC02(シースルーベージュ) 旧クチュール 566(ベージュ系) | セザンヌ ベージュトーンアイシャドウ 01 ナッツベージュ | ¥748 |
| 色より「ひと塗りで決まる」が惜しい | オルビス ツイングラデーションアイカラー | ¥1,100 |
| ブラシひと塗りチーク 01 ローズピンク/02 ピーチ/03 ベージュレッド | キャンメイク グロウフルールチークス | ¥880 |
| なめらか質感ひと塗りルージュ PK・RS・RD各色 | メディア クリーミィラスティングリップA | ¥1,045 |
| クチュール デザイニングアイブロウ BR801/BR802/GY803 | プリマヴィスタ スタイルロック アイブロウ(花王公式の対応) | ¥2,860 |
※定価はすべて税込。オーブのひと塗りシャドウNは、11・12・14・15・16・17・18・SC02 が花王公式に残っている色番です(旧「オーブ クチュール ブラシひと塗りシャドウ」の561〜566とは別シリーズ)。
アイシャドウ:手軽さで選ぶか、色で選ぶか
アイシャドウは3つに絞りました。ひと塗りの手軽さを引き継ぐならオルビス、オーブになかった系統まで拾うならエクセル、予算を抑えてブラウン系を戻すならセザンヌ。ただしオーブの8色すべてに受け皿があるわけではなく、プラム系のように今のプチプラでは見つけにくい系統もあります。
手軽さを引き継ぐなら:オルビス ツイングラデーションアイカラー
オルビス(ORBIS)のツイングラデーションアイカラーは、2色が一体になったコンパクトです。オルビス公式によると層構造になっていて、まぶたのくぼみに重ねるだけでグラデーションになるという設計です。定価は1,100円(税込)。
色は公式サイト掲載でスタイリングベージュ、ナイトフォレスト、ココアシナモン、オレンジプラリネ、シュガーストーム、ターコイズシーの6色。オーブほど「色の位置まで決まる」わけではありませんが、順番を考えずに済む点はいちばん近い作りです。
- 正直なところ、まぶたベースにあたるものは入っていません。オーブのようにベースから完結はしません
- @cosmeでの評価は3.9点(クチコミ300件)と、絶賛一色ではありません。手軽さと引き換えに、発色の強さを求める人には物足りないという声もあります
色の系統で組み直すなら:エクセル リアルクローズシャドウ
エクセル(excel)のリアルクローズシャドウは4色パレットで、定価1,650円(税込)。@cosmeのクチコミは1,092件と、この価格帯では厚い部類です。
この記事で色の受け皿として推す理由は、1パレットの中で色の幅が広く、オーブになかった系統まで拾えるからです。
@cosmeの商品情報によると、CX05 フリンジハットは濃いオレンジからイエロー・グリーン寄りの配色、CX06 バックスリットは柔らかいボルドーの色合い。オーブの16(オレンジ系)17(ピスタチオ系)15(レッド系)を探すなら、この2色から見るのが早いです。
ただし塗る手間は増えます。4色を自分で順に重ねる作りなので、朝の3分を1分にしたい人にはオルビスのほうが向きます。逆に「色さえ戻れば、塗り方は覚え直す」という人にはこちらです。
なお同じエクセルでも、長年の定番だったスキニーリッチシャドウは2026年のリニューアルで旧品が製造終了しています。エクセルで探すなら、旧色と現行N版の対応もあわせて確認しておくと二度手間になりません。
予算を抑えて色数で選ぶなら:セザンヌの2シリーズ
セザンヌ(CEZANNE)のトーンアップアイシャドウは定価638円(税込)、@cosmeのクチコミは4,853件。現行は01 ナチュラルブラウン、08 ハニーブラウン、10 ベリーブラウン、11 トープブラウンの4色で、オーブのブラウン系・赤み系はここで受けられます。
ベージュ寄りが欲しい場合は、ベージュトーンアイシャドウ(定価748円・税込)のほうです。01 ナッツベージュ、02 ロージーベージュ、04 ミモザベージュなど5色で、SC02や旧566のベージュ系を探している人はこちらから見るのが早いはずです。
- トーンアップアイシャドウは色数が絞られました。02〜07・09は販売終了で、今買えるのは01・08・10・11の4色です
- 1,000円を切るぶん、ケースやミラーの作りはオーブと同じ感覚では使えません。持ち歩き用と考えたほうが納得しやすいです
眉:ここだけは花王が公式に答えを出している
オーブ クチュール デザイニングアイブロウを使っていた場合、迷う必要はありません。花王の化粧品Q&Aに、プリマヴィスタ スタイルロック アイブロウのどの色が近いかが載っています。
| オーブ クチュール デザイニングアイブロウ | プリマヴィスタ スタイルロック アイブロウ |
|---|---|
| BR801 | LB(ライトブラウン) |
| BR802 | NB(ナチュラルブラウン) |
| GY803 | GY(グレイッシュブラウン) |
これはまとめサイトの推測ではなく、メーカー自身が出している対応です。ただし花王も、この案内に「店頭テスターなどで試してから選んでほしい」という趣旨の注意を添えています。ここは正直に書いておきます。
プリマヴィスタ スタイルロック アイブロウ ペンシル&パウダーは2024年9月7日発売で、ペンシル・パウダー・ブラシがひとまとまり。定価は2,860円(税込)です。@cosmeのクチコミは214件。
オーブより価格は上がります。それでも、色の対応がメーカー保証で分かっているものは他にありません。眉は失敗が目立つ場所なので、ここは素直に公式に乗るのが早いというのが編集部の見立てです。
口紅:色番の記号は、同じ花王グループのメディアで通じる
オーブ なめらか質感ひと塗りルージュの色番は、PK11・PK14・PK17・PK18、RS21・RS24・RS27、RD31・RD37、BE41・BE47の11色でした。頭の2文字が色の系統を表しています。
ここで役に立つのが、同じ花王グループのカネボウ化粧品が出しているメディア(media)です。クリーミィラスティングリップAは全15色で、PK・RS・RD という同じ体系の記号が付いています(ほかにOR・WN・DRもあります)。定価1,045円(税込)。
- PK11・PK14・PK17・PK18を使っていた → メディアの PK-22/PK-24/PK-25 の棚から
- RS21・RS24・RS27を使っていた → RS-16/RS-18/RS-20/RS-21/RS-25 の棚から
- RD31・RD37を使っていた → RD-02/RD-12 の棚から
ここは誤解のないように書きます。記号が同じ=同じ色ではありません。ブランドが違えば同じPKでも明るさも青みも変わります。あくまで「探し始める棚」が分かる、というだけの話です。
そしてBE41・BE47のベージュ系を使っていた場合、メディアにBEの記号はありません。この2色に相当する棚は用意されていない、と正直に言っておきます。
質感は近い方向です。メディアは20年以上続くロングセラーで、なめらかにフィットするクリーミィな質感とうるおいの持続を売りにしています。ひと塗りでムラなく、という使い方は引き継げます。
チーク:3色を一度に取る構造に、いちばん近いのは
オーブ ブラシひと塗りチークは、ハイライト・チーク・シェーディングの3色が層になっていて、専用ブラシで一度に取る作りでした。色は01 ローズピンク、02 ピーチ、03 ベージュレッドの3色です。
この「複数の色を一度に取る」構造でいちばん近いのが、キャンメイク(CANMAKE)のグロウフルールチークス。花びらのように配置された複数色を、付属の大きめブラシで一度に取って頬にのせます。定価880円(税込)。
@cosmeのクチコミは5,166件で、プチプラチークでも屈指の件数です。混ぜて取るので色が濃くなりすぎにくく、頬に色を足しすぎたくない時に扱いやすい作りです。
- オーブと違い、シェーディング(影の色)は入っていません。立体感まで一度に出す使い方は引き継げません
- 色数が多く限定色も入れ替わります。ローズピンク寄りかピーチ寄りかは、公式サイトの色名で確認してから買うほうが確実です
フリマ・転売で買い直す前に、今の相場を見てから
「代わりを探すより、残っている在庫を買い集めたい」という考え方もあります。それはそのとおりだと思います。ただ、いくら払うことになるかは先に見ておいたほうがいいです。
オーブ ブラシひと塗りシャドウN、いくら払うことになるか
もとの価格と、今の出品価格と、代わりの価格
もとの希望小売価格¥4,070
本体3,700円・税込
今の楽天での出品価格¥8,400〜9,300
2026年7月時点・編集部が確認した最安帯
この記事で挙げた代わり¥638〜1,650
アイシャドウの定価・税込
チークは¥3,489〜3,560、口紅は¥2,080〜2,783が2026年7月時点の目安(いずれも編集部調べ・変動します)。
ひと塗りシャドウで見ると、もとの希望小売価格の2倍を超える出品が並んでいます。「旧型モデル」と書かれた出品が多く、正規の流通から出てきたものではないと考えるほうが自然です。
それでも「あの1色だけは手元に置きたい」という選択はあり得ます。決めるのは使う本人です。判断の材料として、こういう点は見ておくと後悔が減ります。
- 生産終了は2024年8月。今から買うものは、少なくとも2年近く前に作られたものになります
- ひと塗りシャドウは「まぶたベース」というクリーム状のパートを含みます。粉だけの製品より状態の見極めが必要です
- 同じ金額で、この記事の代わり候補なら5個前後買えます。1色を守るのか、置き換え先を見つけるのか、という選択になります
正直なところ:紹介されている「代わり」が、もう終わっていることもある
オーブの代わりを検索すると、いくつかの定番商品が繰り返し名前を挙げられています。ただ、その情報が書かれた時期のまま止まっているものがあります。
たとえばケイト(KATE)のデザイニングブラウンアイズ。花王公式通販で「製造終了品」と表示され、生産は2024年12月31日で終了しています。色番の一部ではなく、製品ごとです。
後継は2025年1月25日発売のメロウブラウンアイズ。オーブの代替案として今も名前を見かけますが、デザイニングブラウンアイズを買うなら在庫限りになります。
ケイトは花王グループなので、公式サイトで製造終了品を確認できます。ケイトで廃盤になった色も同じ公式リストで整理しているので、ケイトに乗り換える前に一度見ておくと安全です。
もうひとつ、はっきり言っておきたいこと。この記事で挙げたものも、オーブの完全な代わりではありません。まぶたベースから締め色まで、ブラシの幅ごと揃えた製品は今の市場に見当たりません。
「同じものが見つかる」という前提で探すと、何を買っても不満が残ります。手軽さを取るのか、色を取るのか。どちらかを決めてから探すと、納得できる着地が見つかりやすくなります。
結局、どれから試すか
迷ったときの順番だけ、はっきり書いておきます。
- 眉から。ここは花王公式に色の対応があるので、迷う時間がいちばん短い(プリマヴィスタ スタイルロック アイブロウ・¥2,860)
- 朝の時間を戻したいなら、アイシャドウはオルビス ツイングラデーションアイカラーから(¥1,100)。色より段取りを優先する選択です
- 色を戻したいなら、エクセル リアルクローズシャドウ(¥1,650)。1パレットの色幅が広く、オーブになかった系統まで拾いやすい
- まず安く試したいなら、セザンヌ トーンアップアイシャドウ(¥638)。合わなくても痛くない金額で系統を確かめられます
- 口紅とチークは後回しでいい。メディア クリーミィラスティングリップA(¥1,045)とキャンメイク グロウフルールチークス(¥880)は、ドラッグストアの棚で色を見て決められます
全部を一度に入れ替えなくて大丈夫です。オーブは「ひと塗りで顔が決まる」道具だったので、いちばん時間がかかっている工程から1つずつ置き換えていくほうが、朝のリズムが崩れません。

※商品名・色番・価格・販売状況は、花王公式(My Kao Mall・化粧品Q&A)、各ブランド公式サイト、@cosmeで確認しています。価格はすべて定価(税込)で、実際の販売価格は各リンク先をご確認ください。オーブと各商品の色の対応は、公式が示していた色の系統をもとにした編集部の見立てで、特定の商品を使用した体験レビューではありません。最終更新:2026年7月





