いつものパウダーファンデを買い足そうとして、棚にも通販にも「インテグレート グレイシィ」が見つからない。そんなときに真っ先に浮かぶのが「廃盤になった?」という不安だと思います。
答えは半分だけ本当です。ベースメイクは廃盤ではなく、ブランド名から「インテグレート」が外れただけで、中身も色番もそのまま続いています。いっぽうで、口紅とアイブロウは本当に生産が終わりました。
いま公式にあるのは17品。オークル10/20/30といった色番はそのまま残っています。「続いている品」と「終わった品」を仕分けして、旧名からの引き継ぎも表にしました。
「インテグレート グレイシィ 廃盤」の正体は、2つに分かれる
結論から言うと、ひとつのブランドの中で2つのことが同時に起きています。ベースメイクは名前が変わって継続、ポイントメイクは生産終了です。
- 粉ファンデ・下地・パウダー=ブランド名が「グレイシィ」になり、頭の「インテグレート」が外れただけ。色番はそのままで今も買えます
- 口紅・アイブロウ・アイライナー・アイシャドウ=資生堂公式の現行ラインナップから消えています。@cosmeにも「生産終了」と出ています
- クリームファンデ・リキッドファンデ=生産終了。粉ファンデとBBクリームだけが残りました
この2つが混ざって語られるので、「廃盤らしい」「いや売っている」という食い違った情報が同時に流れています。まず自分が使っていた品がどちら側かを確かめてください。
使っていたのは、どちら?
「インテグレート グレイシィ 廃盤」は、2つの別々の話が混ざっています
名前が変わっただけ
いまも公式で買える
- モイストパクトEX
- ブライトパクトEX(旧ホワイトパクトEX)
- プレミアムパクト
- 光仕上げパウダーUV
- コントロールベース/プレミアムBBクリーム
- エッセンスパウダーBB/プレスト・ルースパウダー
頭の「インテグレート」が外れてグレイシィ ○○に。オークル10・20・30などの色番はそのまま
本当に生産終了
公式に後継品の案内なし
- 口紅(リップスティック ほか全品)
- アイブローペンシル/チップオン パウダーアイブロウ
- くり出しアイライナー
- 指塗りグラデ アイシャドウ
- モイストクリーム ファンデーション
- ホワイトリキッドファンデーションN
代わりにおすすめの商品は店頭または資生堂お客さま窓口へ、と資生堂が案内しています
資生堂公式サイトの現行ラインナップ(17品)と@cosmeの商品表示をもとに編集部が整理(2026年7月時点)
なぜ「名前が変わっただけ」と言い切れるのか
根拠は資生堂公式の商品ページそのものにあります。同じページの中に、商品名として「グレイシィ プレミアムパクト」、販売名として「インテグレート グレイシィ プレミアムパクト」が並べて書かれています。
販売名というのは、容器や箱に表示される正式な名前のこと。つまりパッケージに書かれている名前は今も「インテグレート グレイシィ」のままで、ブランドとしての呼び名だけが「グレイシィ」に切り替わった、ということです。
この併記は1品だけではありません。コントロールベース、プレミアムBBクリーム、エッセンスパウダーBB、ブライトパクトEXでも同じ形で書かれています。旧来からあるパクト類と下地は、そろって同じ扱いです。
もうひとつ分かりやすい痕跡があります。公式サイトのブランドページのURLは今も /ieg/(Integrate Gracy の頭文字)のままで、ブライトパクトEXの商品ページのURLも white-pact-ex(旧名のホワイトパクトEX)のまま残っています。
@cosmeでも同じ揺れが起きています。ブランド名は「グレイシィ」に切り替わっているのに、商品名は「インテグレート グレイシィ モイストパクトEX」のまま登録されているものと、「光仕上げパウダーUV」のように外れているものが混在しています。
売り場でも通販でも、新旧の名前が同時に流通している状態です。「検索しても出てこない=廃盤」と受け取ってしまうのは、無理のない話だと思います。
いま買えるグレイシィと、色番の引き継ぎ
資生堂公式の現行ラインナップは、ベースメイク12品と化粧用具5品のあわせて17品です。下の表が旧名からの引き継ぎで、オークル10・20・30などの色番はそのまま残っています。
| いまの商品名 ※すべて頭に「グレイシィ」が付きます (旧「インテグレート グレイシィ ○○」) | 色番 | 定価 |
|---|---|---|
| モイストパクトEX (レフィル) | オークル10/20/30 ピンクオークル10 | ¥880 |
| ブライトパクトEX (レフィル・旧ホワイトパクトEX) | オークル10/20/30 ピンクオークル10 | ¥880 |
| プレミアムパクト (レフィル) | オークル10/20/30 ピンクオークル10 | ¥1,760 |
| 光仕上げパウダーUV | ベージュオークル ピンクオークル | ¥1,980 (レフィル¥1,485) |
| プレミアムBBクリーム | 2〜3色 (公式内で表記に差) | ¥1,320 |
| コントロールベース | グリーン/ナチュラル ピンク | ¥880 |
| エッセンスパウダーBB | 1/2 | ¥1,320 (レフィル¥990) |
| プレストパウダー | 1色 | ¥1,320 (レフィル¥990) |
| ルースパウダー | 1色 | ¥990 (レフィル) |
グレイシィ モイストパクトEX(レフィル)/¥880
しっとりした仕上がりの定番パウダーファンデ。11g、SPF22・PA++、色はオークル10/20/30とピンクオークル10の4色です。
@cosmeの商品名は今も「インテグレート グレイシィ モイストパクトEX」のまま。通販で旧名しか出てこなくても、それが現行品です。
レフィル(詰め替え)なので、初めて買う場合はケースが別に要ります。ケースは商品ごとに対応が分かれるので、店頭か公式で組み合わせを確認してから買うほうが確実です。
グレイシィ ブライトパクトEX(レフィル)/¥880
ここだけは商品名も変わっています。旧「ホワイトパクトEX」が「ブライトパクトEX」になりました。ただし色番はオークル10/20/30とピンクオークル10のままで、変わっていません。
公式サイトのURLが今も white-pact-ex のままなので、旧名で探していた人がたどり着けずに「廃盤」と受け取ってしまいやすい品です。
グレイシィ プレミアムパクト(レフィル)/¥1,760
グレイシィの粉ファンデで一番上の価格帯。8.5g、SPF25・PA++で、色はほかのパクトと同じ4色構成です。
@cosmeには532件のクチコミが集まっています(ブランド名は「グレイシィ」、商品名は「インテグレート グレイシィ プレミアムパクト」で登録)。専用ケースは¥880で別売です。
グレイシィ 光仕上げパウダーUV/¥1,980
この品は「ブランドが終わっていない」ことの一番はっきりした証拠です。公式の商品ページに「販売名」の欄がありません=旧ブランド名を引き継いでいない品で、@cosmeの発売日も2022年3月21日。新しい名義で出た新商品です。
7.5g、SPF50+・PA++++で、色はベージュオークルとピンクオークルの2色。@cosmeでは791件のクチコミが集まっています。レフィルは¥1,485、専用パフは¥330です。
本当に生産終了した品と、その確かめ方
ここからが「本当に終わった」側です。@cosmeの商品ページに色番ごとに「生産終了」と表示されている品と、資生堂公式の現行ラインナップから消えている品を分けて整理しました。
| 品名 | @cosme | いまの状態 |
|---|---|---|
| モイストクリーム ファンデーション | ★4.9 1,174件 | 全4色に「生産終了」表示 |
| リップスティック | ★4.0 1,116件 | 各色名に「生産終了」の付記 |
| アイブローペンシル(ソフト) | ★5.6 592件 | 全3色に「生産終了」表示 |
| チップオン パウダーアイブロウ | ★5.4 473件 | 全3色に「生産終了」表示 (2021年10月発売) |
| エッセンスベースBB | 677件 | 現行ラインナップになし |
| ホワイトリキッドファンデーションN | 78件 | 現行ラインナップになし |
| コンシーラー(シミ・ソバカス用) | 120件 | 現行ラインナップになし |
このほか、次の品も資生堂公式の現行ラインナップにありません。
- 口紅/エレガンスCCルージュ・プレミアムルージュ・クリーミーシャインルージュ・リキッドルージュ・リップライナーペンシル
- アイメイクほか/アイブローペンシル・くり出しアイブロー・くり出しアイライナー・指塗りグラデ アイシャドウ・顔色アップベース
気になるのは、チップオン パウダーアイブロウが2021年10月発売の比較的新しい品だったこと。新しい「グレイシィ」名義で出したアイブロウが、数年で終わっています。
「指塗りグラデ アイシャドウ」も同じく現行ラインナップにありません。インテグレートの系統では、アイシャドウのワイドルックアイズも廃盤になっていますので、アイメイクは全体的に縮小しています。
なお資生堂には「生産終了品のご案内」という公式ページがあり、生産終了から2年間だけ掲載されます。ずっと前に終わった品はここには残っていません。
フリマや転売の出品は残っていますが、いつ作られたものか・どう保管されていたかが分かりません。定価より高いことも多く、目に近いアイブロウや口に触れる口紅ではなおさら勧められません。下で挙げるのは、今ふつうに買える現行品だけです。
口紅は、資生堂のプチプラ帯から丸ごと消えた
口紅を探しているなら、先に知っておきたいことがあります。グレイシィだけでなく、姉妹ブランドのインテグレート本体からも口紅が消えています。
資生堂公式の商品一覧で数えると、インテグレートの現行品は25品。その内訳はアイブロウ3品、ファンデーション5品、アイライナー・マスカラ8品、下地・コンシーラー・パウダー類、そしてケース類です。口紅・リップグロスは0件でした。
つまり「同じ資生堂のドラッグストア価格帯で、似た口紅に買い替える」という道が、いまは残っていません。資生堂で口紅を選ぶなら価格帯がひとつ上がることになります。
グレイシィのリップスティックは@cosmeに1,116件のクチコミが集まっていた品で、唇のくすみをカバーするクリアな発色と、しっとりしたつやが持ち味でした(編集部による要約)。同じものはもうありません。近い方向を他社から選ぶことになります。
終わった品の代わりに、いま買えるもの
資生堂は「『代わりにおすすめの商品』については、詳しくは店頭、または『資生堂お客さま窓口』にご相談ください。」と案内していて、公式の対応表は出していません。ここから先は、クチコミを集めて整理した編集部の見立てです。
クリームファンデ・リキッドの代わりに
モイストクリーム ファンデーション(@cosme ★4.9・1,174件)を使っていた人が同じブランド内で移れる先は、実質ひとつです。グレイシィ プレミアムBBクリーム(¥1,320・35g・SPF50・PA+++)。
正直に書くと、これは代わりというより「残ったほう」です。クリームファンデとBBクリームでは狙いが違いますし、@cosmeの評価も★3.7・361件と、クリームファンデほどの支持は集めていません。
ただ、しっとりした塗るタイプで色をのせたい、という点は近いところにあります。粉ファンデでよければ、モイストパクトEXが同じ4色構成でそのまま残っています。
アイブローペンシルの代わりに
まず同じ資生堂で探すなら、インテグレート アイブローペンシルN(¥770)が現行品として残っています。ブランドの近さで選びたい人にはここが素直です。
価格を抑えて描き心地で選ぶなら、セザンヌの超細芯アイブロウ(¥550)。@cosmeに22,008件のクチコミがあり、ベストコスメアワード2024で殿堂入り、2023年のベストアイブロウ第1位という実績があります。
ただし芯の太さは別物です。グレイシィのソフトが「柔らかい芯でふんわり」だったのに対し、こちらは0.9mmの細芯で1本ずつ描くタイプ。同じ描き方をすると濃くなりすぎることがあります(編集部による要約)。
チップオン パウダーアイブロウの代わりに
チップ付きのパウダーアイブロウという形で近いのは、セザンヌのアイブロウ&シェードパウダー(¥693)です。@cosmeベストコスメアワード2026 上半期新作ベストアイブロウ 第3位に入っています。
ぼかしてふんわり仕上げる方向は近いところにあります。今買えるのは3色で、4色目のオリーブブラウンは2026年9月1日発売予定です。ただしシェーディング兼用の設計なので、眉だけを描くつもりだと色数が余ります。
口紅の代わりに(方向を2つ)
同じものが無い以上、どちらの持ち味を優先するかで選び先が変わります。「しっとりしたつや」を取るか、「くすみを消すはっきりした発色」を取るかです。
- つや・うるおい寄り/セザンヌ ラスティンググロスリップN(¥693・3色)。2025年12月発売の新しい品で、色数はまだ少なめです
- 落ち着いた濃い発色寄り/エクセル リップベルベティスト(¥1,760・12色)。@cosmeに461件・★4.6。価格は上がりますが、大人っぽい色が揃います
正直なところ、ここまでは分かりませんでした
この記事で確かめられたのは「公式の現行ラインナップに載っているか」「@cosmeに生産終了と出ているか」の2点だけです。分からなかったことを先に書いておきます。
- いつ改名したのかは分かりません。資生堂から改名を告知するニュースリリースは見つかりませんでした。新しい名前で出た商品の発売日が2021年秋以降、という手がかりがあるだけです
- 終わった品の公式な後継は存在しません。資生堂自身が「店頭またはお客さま窓口へ」と案内しているので、対応表を作ることはできません。上で挙げた代わりは、あくまで編集部の見立てです
- 店頭在庫までは追えません。現行品でも、扱いをやめた店舗はあります。逆に終わった品の在庫が棚に残っていることもあります
- ベースメイクがこの先も続くかは分かりません。ポイントメイクが先に消えている以上、安心しきることはできないと考えています
最後の点について。ブランドが丸ごと終わってしまう例も実際にあり、花王のオーブはブランドそのものが終了しました。愛用品が現行のうちに、色番だけでも控えておくと後で楽になります。
よくある質問
編集部の注記
本記事は、資生堂公式サイトの商品カタログ・ブランドサイト・生産終了品のご案内、および@cosmeの商品ページを編集部が確認し、公開されている情報とクチコミを集めて整理したものです。特定の商品を使用した体験レビューではありません。
商品名・色番・定価(税込)・販売状況は2026年7月時点のもので、変わることがあります。最新の状況は各リンク先および資生堂公式でご確認ください。
最終更新:2026年7月





