成分表示で探す言葉は、リンゴ酸ジイソステアリルの1つだけです。ほかの呼び方はありません。
KATE(ケイト)リップモンスターの定番20色を、花王公式通販に載っている色番ごとの全成分で1色ずつ読みました。結果は、14色に表示がなく、6色に表示がありました。
つまり「リップモンスターは不使用」という広まり方は、半分だけ当たっています。同じ商品でも、買う色番で変わります。
もう1つ。¥1,045のCurél(キュレル)リップケア クリーム 美発色は、4色すべてに表示がありませんでした。一方でOPERA(オペラ)リップティント Nは、全10色の成分表の2番目に書かれています。
この成分を避けようとすると、検索で出てくるのは¥3,000〜4,000台の自然派ばかりです。でも実際に表示を読むと、ドラッグストアの棚にも候補は残っています。
リップモンスターは「不使用」ではなく、色番で分かれます
結論から書きます。花王公式通販は、リップモンスターの全成分を色番ごとに別々に掲載しています。そこを20色分すべて開いて確認したところ、リンゴ酸ジイソステアリルの表示があったのは6色でした。
残りの14色には、この成分名が一度も出てきません。ベースの油性成分は多くが共通で、色番ごとに入れ替わるのは油性成分の一部と色材です。
KATE リップモンスター 定番20色の振り分け
花王公式通販に掲載されている色番ごとの全成分表示を、1色ずつ確認したものです。
リンゴ酸ジイソステアリルの表示なし
20色中 14色
表示あり
20色中 6色
※2026年8月時点で花王公式通販に掲載されている全成分表示にもとづく編集部の整理です。リニューアルで変わることがあります。04・12・13は2026年1月20日からウェブ限定品に切り替わっています。
避けたい場合に見送ることになるのは、上の図の「表示あり」に入っている6色です。名前で覚えるより、色番で覚えるほうが確実です。
KATEは価格がオープンで、メーカーの定価がありません。@cosmeに掲載されている価格は¥1,540(税込)で、クチコミは29,000件を超え、@cosmeベストコスメアワード2023では殿堂入りしています。
リップモンスターそのものの荒れやすさが気になる場合は、リップモンスターで唇が荒れる時に見るところもあわせてどうぞ。
クリアトーン C01・C02(薄づきタイプ)
同じリップモンスターでも、透け感のあるクリアトーンは別処方です。C01 炎化モンスター、C02 肉色モンスターのどちらにも、リンゴ酸ジイソステアリルの表示はありませんでした。
本家のリップモンスターほど色が濃く出ないので、濃い色を避けたい日にも使いやすいタイプです。
ツヤバースは、こちらも色で分かれます
ツヤのあるツヤバースも、本体と同じく色番によって違いました。G01 明後日の水たまりには表示がなく、G05 ピンク ロビンの泉には表示があります。
シリーズ名で判断できないということです。ツヤのあるタイプが欲しい場合も、買う色の成分表示を開いてから決めてください。
表示が見つからなかった、ほかのプチプラリップ
KATE以外で公式の全成分を確認できたなかでは、キュレルの色つきリップが4色すべて表示なしでした。もう1つ、MAYBELLINE(メイベリン)のグロスも表示はありませんでしたが、こちらは別の理由で手放しには勧められません。
キュレル リップケア クリーム 美発色 全4色(¥1,045)
花王の敏感肌ブランドから出ている、色のつくリップクリームです。ピンク・レッド・ベージュ・ボルドーの4色を花王公式通販で確認したところ、4色ともリンゴ酸ジイソステアリルの表示はありませんでした。
色材はマイカ・酸化チタン・酸化鉄・ホウケイ酸(Ca/Al)などで、合成色素(タール系色素)も無配合と公式に明記されています。赤226や赤201まで外したい場合の候補にもなります。
ただし4色が同じ処方というわけではありません。ボルドーだけは色材の並びが違い、ほかの3色にあるホウケイ酸(Ca/Al)と酸化スズの表示がありませんでした。
@cosmeでは4色合計でクチコミ841件・評価4.6。2023年8月発売で、ボルドーは2024年に加わった色です。
正直な短所も書いておきます。これは口紅ではなくリップクリームなので、色は薄づきです。輪郭までしっかり色を置きたい日には物足りません。パールが入っているため、完全なマットにもなりません。
メイベリン リフターシャイン(¥2,002)は、表示はないけれど
メイベリン公式サイトに載っている全成分にも、リンゴ酸ジイソステアリルはありませんでした。ただしこの記事から積極的に勧めることはしません。
全成分の4番目にエタノールがあり、香料も入っています。この2つを気にする人は多いので、事実として置いておきます。
この1本は「1つの成分の表示が無いこと」と「唇に穏やかであること」が別の話だという実例として置いています。全成分は色ごとに分かれておらず、6色共通の表示でした。
ここに書いた成分は、すべて2026年8月時点で各社公式が公開している表示にもとづくものです。化粧品はリニューアルで処方が変わることがあり、同じ商品名・同じ色番でも表示が変わる場合があります。
購入前には、必ずご自身でパッケージの全成分表示を確認してください。気になる点があれば製造元へ問い合わせるのが確実です。すでに唇に症状が出ている場合は、自己判断せず皮膚科にご相談ください。
なぜ、どのリップにも入っているのか
リンゴ酸ジイソステアリルは、口紅の色をつくるための油性成分です。顔料をなめらかになじませてツヤを出す働きがあり、発色とツヤを両立させたい処方ほど使われます。
集英社の美容メディア「MAQUIA」も、唇荒れをテーマにした記事のなかでこの成分を取り上げ、いま流行しているタイプのリップには欠かせない成分だと説明しています(編集部による要約)。
だから避けにくい。@cosmeのQ&Aでは、この成分が入っていないリップを探しているという質問が何年も繰り返し立っていて、そのたびに数本の商品名が挙がって終わっています。
成分表のどこを見るか
表示名は「リンゴ酸ジイソステアリル」の1つだけで、カルミンのような言い換えはありません。書かれる位置は、油性成分が並んでいる前半から中盤です。
実際に確認した範囲でも、オペラ リップティント Nでは2番目、リップモンスターの該当色では中盤に出てきました。後半の色材のところではなく、その手前を見ることになります。
探すのは、この1語だけ
書かれるのは前半から中盤。色材が並ぶ末尾ではありません。
名前は似ていますが、別の成分です
※いずれもリップモンスターに入っている成分ですが、リンゴ酸ジイソステアリルではありません。「イソステアリル」という並びだけで判断しないでください。
ここは実際に読み間違いが起きやすいところです。リップの成分表には「イソステアリル」を含む長い名前がいくつも並ぶので、目が滑って別の成分を見つけたつもりになります。
検索する時も、「リンゴ酢」「ジイソステリアル」と綴りが入れ替わったまま探している人が多い成分です。読むときは1文字ずつ突き合わせてください。
同じ読み方は、色物のほかのアイテムでも使えます。目元で心当たりがあるなら、カルミン不使用のアイシャドウを色番まで確認した記事も同じやり方で作っています。
表示があった商品(人気のものほど入っています)
避ける側の名前も出しておきます。OPERA リップティント N、CANMAKE(キャンメイク)ステイオンバームルージュ、KATE リップモンスターの6色です。いずれも公式の全成分で表示を確認できたものだけです。
| 商品 | 確認した範囲 | 定価 |
|---|---|---|
| オペラ リップティント N | 全10色に表示あり (成分表の2番目) | ¥1,760 |
| キャンメイク ステイオンバームルージュ | 公式掲載の代表色に表示あり | ¥638 |
| ケイト リップモンスター 06・12・13・14・17・20 | この6色に表示あり (ほかの14色にはなし) | 参考¥1,540 |
オペラ リップティント Nは、この成分がスクワランに次ぐ2番目に書かれています。長く人気の定番なので、荒れた原因を探していてここに行き着く人は少なくないはずです。
ティントで荒れた記憶があるなら、ティントで唇が荒れる時に見るところもあわせてどうぞ。
表示がない=荒れない、ではありません
ここははっきり書いておきます。この記事で示せるのは「表示に書かれているか、いないか」という事実だけです。使って反応が出るかどうかは、体質と、その人が何に反応しているかによります。
実際、上に挙げた表示なしの商品にも、香料・エタノール・赤201などの色素・メントールといった、別の成分は入っています。1つ外しただけで唇の調子が変わらないことは普通にあります。
- 全部を調べたわけではありません。ドラッグストアのリップは膨大で、この記事で公式の全成分まで確認できたのはKATE・キュレル・メイベリン・オペラ・キャンメイクの範囲です
- リップモンスターは定番20色+クリアトーン+ツヤバースが対象です。EXシリーズ・スフレマット・クリスタルポッド・100番台(103 秘めた炎など)は確認していません
- リニューアルで変わります。商品名も色番も同じまま処方が変わることがあり、内容は2026年8月時点の表示です
- 確認できなかったものは載せていません。色番ごとの全成分を公開していないブランドについて、配合の有無は書きませんでした
- 症状の相談先にはなれません。皮むけ・ヒリつき・腫れが続いている場合は皮膚科へ。何に反応しているかの特定は、パッチテストなど医療の領域です
成分名にたどり着く前の段階で、処方のタイプから選び直したい場合もあります。そのときは荒れ方の種類で分けたほうが早いです。

手持ちも、次に買う物も、自分で確かめられるようにする
売り場にある全部を誰かが調べてくれることはありません。どこを開けば読めるかを知っておくのがいちばん早いです。ブランドによって、色番ごとの全成分をどこまで公開しているかが大きく違います。
| ブランド | 色番ごとの全成分が読める場所(2026年8月時点) |
|---|---|
| KATE キュレル | 花王公式通販(My Kao Mall)の各色番の商品ページに全成分。色番ごとに別ページなので、色単位で読み比べられる |
| セザンヌ | 公式サイトに全商品まとめて掲載。リップも色番ごとに分けて公開している |
| オペラ | イミュ公式オンラインショップの商品ページで色を切り替えると、色ごとの全成分が読める |
| メイベリン | 公式サイトの商品ページに全成分あり。ただし色ごとに分かれず、全色共通の表示のことがある |
| キャンメイク | 公式の商品ページに全成分あり。ただし代表色1色分だけのことが多い(他の色番は要問い合わせ) |
@cosmeは定価・販売状況・クチコミを確かめるのに便利ですが、色番ごとの全成分までは載っていないことが多いです。成分を見る時は、メーカー公式か公式通販に戻るのが確実です。
手持ちのリップは、外箱を捨てていても本体の底や側面に表示があることがあります。見当たらない場合は、公式サイトで色番を照らし合わせてください。
よくある質問
本記事は、各ブランド公式サイト・公式通販が公開している全成分表示と、@cosmeの商品情報・クチコミを編集部が確認して整理したものです。特定の商品を使用した体験レビューではありません。成分・定価・販売状況は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。クチコミやメディア記事の引用は編集部による要約です。
最終更新:2026年8月
本記事は特定の成分の安全性や、アレルギー反応の有無を保証するものではありません。唇に異常がある場合は使用を中止し、皮膚科を受診してください。





